【読書感想文】つれづれノート30/銀色夏生

詩人銀色夏生さんが日常を綴る人気シリーズの30冊目である『つれづれノート30』

2016年1月2日〜同年6月30日の日々のあれこれが書かれています。

この時期の銀色さんは海外旅行へ行く心になっていたらしく、ベトナムニュージーランドへのスピリチュアルな旅、スリランカ、インドのラダック、イタリア山岳地帯へと旅をされていますが、その度に何かしらの『気付き』があったようです。

 

 

全編を通して私が好きだと思った言葉

 

《やはり私は詩が好きだ。詩が表す何かが。》

 

うんうん、私も銀色さんの詩がとても好き。

でも詩集よりつれづれノートの方が好きかもしれない。

 

《常日頃から、そこにいる必然性のない場所にいる時に違和感を覚える私は、居心地の悪さを感じていたのだと思う。》

 

この文にはとても共感をしました。実は今その違和感を感じで生活している最中なのです。

今いるここは私のいるべき場所ではない気がして。

必要に迫られてこの春転居をしましたが、3ヶ月経っても全然慣れないんですよね。

自分の家のはずなのにお客様というか、どこか居心地が悪くて。

そういう思いを抱えて生きていると芯からの安心感や幸福感は得られないと実感します。

だからといってまた引っ越しをする元気もなければお金もない。

ただ自分では言葉にできなかったこのもやもやとした違和感をシンプルに言葉にして『こういう感じでしょ?』って私に教えてくれた事がとても救いになりました。

自分の気持ちを言葉にするってとても難しい。

気持ちをありのままに表現するって本当に難しい。

だから、これから大好きな本の感想文を書くという形でもって、自分の気持ちを表現する訓練をしようと思いつき、これを書いているんです。

 

《「好奇心」と「好き」が私の行動の動機になっていたが今後は「好き」を「好奇心」よりも優先しよう。「好き」で選んだものの方がいいんだ、たぶんとても。》

 

《今年から旅行を始めたら、だんだん考えている事が変化してきた。

自分のために生きる、自分の好きなことをする、という感覚が目覚めてきたのだ。》

 

私のかつての判断基準は、世間様の常識から外れていないか?変な子と思われないか?

仕事だったらやりがいや好きな分野ではなく給料の良さ。まったくもって自分軸がまるで無かった人生でした。

そしてそれをとても恥ずかしく思い、せっかく生まれてきたのだからもっと自分の好きな事をしようと少しずつ思えるようになっていきました。

私も『好き』を基準に生きていきたい、生きていこうと。

それから私は3年間専門学校に通い国家資格を取得して、まったく初めての分野の業界に飛び込みました。

 

自分の好きなことをして生きていく。

自分の好きなことを仕事にして生きていく。

 

そのためにはどうすればいいんだろう。

何が必要なんだろう。

好きな事をして生活できる生活力。

好きな事でお金を稼ぐ力。

 

それは簡単な事じゃないし、挫けそうになる時も多々あると思います。

生きるって難しい!

すぐに自分軸を忘れて他人軸になってしまう。

でも、私が目指している先に銀色夏生さんがいて、定期的につれづれノートを出してくれるから、目標がブレずに今日までこれたなって思います。

 

つれづれノート30を読んで、好きな事をして生きていく大切さ、自分軸をしっかり持つ事の大切さ、マイペースでいいから自分の心に忠実に生きていく事の3つの気付きを得られました。

早く次の巻が読みたい!

拙い読書感想文ですが、私が自分の気持ちを表現するための訓練、アウトプットするための練習なので、どうか緩い目で見てくれたら嬉しいです。